自己チューなアラサー転勤族主婦の妊娠日記
5月31日(金) その2


 保育室に蓮を預けた後、学生さんの誘導で診察室に向かう。

「見学の許可、ありがとうございます」と学生さんは感謝を述べてくれた。


 久しぶりの、カーテンで仕切られた診察台。

 やっぱり、子供を産んでも苦手、というか、嫌。



 先生は、50代くらいの男性だった。



 触診。



「ああ、ここ痛いでしょ」

「はい」

「縫合した場所が、内出血して腫れてるね」


 え? 


「まあ、時間が経てば治るから、退院は問題ないよ」




 診察が終わり、学生さんと個室に戻る。



 ショック。

 

 そうじゃないかと思っていた。

 私は、皮膚が弱い。


 縫合なんかしたら、絶対良くないと思っていた。


「かなり、痛々しかったです」と学生さんの感想。

「痛いです」と苦笑い。



 なってしまったものをいくら悔やんだって、仕方ない。

 時間が経てば、きっと元通りに治る。


 そう信じて、今は忘れよう。



「蓮ちゃんの診察と沐浴が終わったら、呼びに来ますね」

 学生さんがいなくなり、再び搾乳を開始。



 ダメだ、 胸が痛い。


 それに、なんか疲れた。



 蓮の沐浴が終わるまで、仮眠を取ることにした。





 


 



 
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