愛しの黒ライオン



「天然だけど理解するのは得意みたいだな」


そ、それは、私の考えている事が獅子さんにはお見通しって事なの?


「獅子さんのイジワル」
「褒め言葉ありがとう」


獅子さんは、ニヤリと笑い立っている私の手を掴むと一緒に階段を下りブリリアントの扉を開け


「今日から、よろしくな牡丹」そう言って掴んでいた手を離すと私の瞳を見つめ優しく頭を撫でた。


「は、はい...よろしくおねがいします」

「牡丹、行くぞ」


好き、どうしようもないくらい獅子さんの事が好き。


獅子さんの背中を見つめ、ゆっくり後を歩き始めた――...。

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