愛しの黒ライオン



「もう聞きません。信じるも信じないも私の気持ち次第だって分かりましたから」


好きな人を信じよう。


それに獅子さんが沙耶さんに気使ってるのは、お兄さんに頼まれてしてる事。


自分の目で確かめるまでは獅子さんを信じることにします。


「同じ立場に立っていると思わないで」


沙耶さんは、キっと私を睨んでから片手に持っているバッグをテーブルの上に置き


スマホを引きずり出すとディスプレイを見つめ



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