愛しの黒ライオン



突然、風斗さんが背中越しから抱きついたと同時に一気に離れた。


「何してるんだ、お前は変態か?」


風斗さんは、獅子さんに首根っこを掴まれ頭を叩かれる。


「おい...大丈夫か?」
「だ、大丈夫です」


首根っこを持たれた風斗さんはニヤリと笑う。

「速攻だな」
「うるさい」
「何、焦ってるんだよ」
「口縫ってやろうか?それともホチキスで止めてやろうか?」

獅子さんと風斗さんの可愛い言い合いが部屋中に響き渡ったのだった。
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