白い病室と、彼。
登校
退院の日の朝――――

『先生いままでありがとー。』

「おぅ。でも、毎日病院こいよ。
でないと、また入『あ、ゆきー!
ギュしてー』

「おい。結衣ちゃん聞いてる?
ったく。由季斗くんと結衣ちゃんわ
ほんとにカップルみたいだね。」

「いや、結衣わ俺を父親として
見てるんスよ。だから甘えてくるだけ」

チクッ

また、胸が痛くなった。
由季斗違う。違うよ……

『先生、学校いってきます。
由季斗いこ。』

わたしわ、悲しくなったから、
はやく病院から抜けたかった。

由季斗わそのくらいにしか
思ってないんだ。

< 9 / 12 >

この作品をシェア

pagetop