63゚F〜温泉を中心に繰り広げられる戦闘〜
出会い
ある朝目覚めると、そこに広がるのは温泉の聖地。
主人公の空牙(5才)は目の前から人が近付いて来るのに気づいた。
その人は温泉の上を歩いていて、姿は腰に数珠をつけ、神々しいオーラを放った純白のタンクトップを着ていた。
「やっと目覚めたのじゃな」
青年は姿とは真逆の話し方で、よく見ると左腕に温泉の刻印が刻まれていた。
「…あなたは誰なのですか?」
「ワシか?ワシは嶷仙。この地の番人じゃ」
そう言って手を差し伸べてきた。
空牙は惹き付けられるようにその手を取ると目覚めた。
僕は無限の可能性を秘めているのか?\(^o^)/
「どうしてこうもハズレくじばかりなんだ」
なんて考えていた。







「人多いなぁ…」
僕は教室にいた。喉が渇いたから白桃香るおいしい水を飲んだ。
なんで5才の頃に見た夢なんか思い出したんだろうか。

「今猫を取り入れたファッションが流行ってるんだよ」
突然左側にいた少女が話しかけてきた。
「靴にしっぽが付いたやつとか、猫耳のベレー帽とか」

ふざけんなよ。
ウザくてノート取ってないし。

「私はレオナ。君は空牙君だよね」

「そうだよ」

僕はうまい棒のテリヤキバーガー味を食べながら言った。

「意味がわかんない」

右側に座っている幼なじみが言った。

「確かに」

「うん」

「で?」

僕は今自分に起こっている状況が飲み込めなかった。ぶっちゃけもうどうでもいいや。
これで終わりでいいや。
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