【完】狼ご主人様と子羊ちゃん
彼女の小さな復讐劇は、幕を下ろした。
───後日。
「柊さん……」
そう呼ばれて振りかえると、少し仏頂面
の縁さんが立っていて。
「……今まで、悪かったわね!」
そう言うと、ちょっと私を睨んでから、
ふと、ほんのすこしだけ頬を緩めた。
「今度は……クラスメイトとして…友達
として、ヨロシクね?」
そう言った縁さんに、私も笑顔で頷いた
。
きっといいお友達になれるから。