【完】狼ご主人様と子羊ちゃん
そう言って、斗真を引き留めると、え?
と声を漏らした斗真。
「一組しかないだろ」
「一組あるでしょ」
「お前、どこで寝るんだよ」
「布団」
「俺は?」
「布団」
「……。」
「……。」
しばし流れる沈黙。
破ったのは、呆れたような斗真の声だっ
た。
「俺の話、聞いてた?俺だって男だよっ
て言ったじゃん」
「だけど、親友でしょ?」
にっこりと笑ってそう言うと、斗真は苦
笑いしながら布団に寄ってきた。
「そんな風に言われたら、何も出来ない
じゃん」