【完】狼ご主人様と子羊ちゃん
ダメだ……もう既に挫折しそう……。
だって雰囲気がすっごいピリピリしてる
んだもん……。
辻宮も眉間に皺を寄せて、口も固く引き
結んでるし……。
どう見てもお父さんに会いに行きますっ
て顔じゃないよ!?
「美里、行くぞ」
「う……うん…」
辻宮がそう言うと、大きな扉が開かれ、
目の前に現れた風景にまた絶句。
何人仕様だ、ってくらいに長いテーブル
に、いく数もの椅子。
そして壁際にはシェフの人とメイドさん
が数人立っていた。
……こんな所で毎日ご飯食べてんの?
そして、椅子に誰か座っているのに気付
いた。
所謂、誕生日席に、堂々と座っている、
貫禄のある男の人。