《続編》ボクは誰?

雅史の思い

ふと周りを見回した。

ここは橋の上だった。



見下ろせば川。

川の流れを見ていると、

心が落ち着いてくる。


「なあ、高橋。あの秘密の場所、覚えてっか?」


やっと雅史が口を開いた。


「ああ。覚えてるよ。晃と雅史と史佳とボクで行ったよな。」


高校生の頃に、

毎年夏休みに通った、

ボク達だけの秘密の場所。





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