大切な人


その日の夕方、夕日の指すカフェテリアで課題を二人でやった。




「ここの質問だよね?これは、こうやったらいいんじゃないかな。で、最終的な答えはこうなるの。分かった?僕のつたない説明で。」



「うん。凄い分かりやすかった。教えるのうまいね。」



そう笑顔で言われた。




僕は決心してこう告げた。


「ねえ…。僕と付き合って?」





少しの間があいて








小さく奈月ちゃんが頷くのが見えた。
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