秘密な男女
正直俺は委員長が苦手だった




いつも無表情で話しかけても必要最低限のことしか話さない




俺はこういうタイプと関わらないようにしていた






なのにー……




「おい康。これから父さん逹、一年間旅行にいってくるから」



「は…!?いきなり何だよ」




父親が唐突にこんなことを言い出した




「久しぶりに母さんと二人で出掛けたくてな」




「あー……分かった」




俺の両親は仲が良いから突然の行動にも納得がいく





「ー……父さん逹がいない間、遊び散らかすなよ」




「何のことだよ」




俺はキレ気味に言う





「ま、そんなお前の為に…クラスに岡山って子がいるだろ」




「あー…」





確か…委員長で生真面目な奴だったような





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