秘密な男女

すれ違った想い

「それから葵ちゃんを見ててさ
自分の意見を真っ直ぐに言えたり周りに流されたりしないのが凄いな~と思ってて

葵ちゃんの優しさに触れて俺はイライラすることも少なくなったし


……本当に幸せを貰ってたよ」




いろいろ思い出しているのか
会長は優しく微笑んでいる






「…つまり俺の言いたいこと分かる?

こんなに優しい葵ちゃんに嘘なんてつかせて無理してまで一緒にいてほしくないんだ


葵ちゃんから幸せを貰った分…幸せを返したいんだ」





私の目からは自然と涙が零れていた





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