秘密な男女



「葵!!」




不意に聞こえた私を呼ぶ


愛しい声……




私が走る速さを緩めると直ぐに彼に捕らえられた




「立花くん…」




息を切らしながら立花くんは私を抱き締めると


私から眼鏡を奪った




「何で眼鏡を…」




「あぁ…ごめん。つい……

…お前泣いてんの?」




「それは…立花くんが眼鏡を取るから…」




「俺がそんな返事を望んでると思う?」




う…思いません



立花くんと久しぶりに会ったけど意地悪さが増してるような…





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