秘密な男女
「お腹痛い?」




「え…あ……」




そういえばしゃがみこんだままだった





慌ててスカートについた葉を落としながら立ち上がる




「何でもありません」




「ふ~ん……」




立花くんは私を流し見る






「…でも委員長が珍しいね。ここで何してたの?」




「…立花くんには関係のないことです」




「えっ…ひどい、同じ家のよしみなのに」




その一言で昨日のキスを思い出す




ひどいのはどちらですか…




無意識に私の視線は彼の唇にいってしまう





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