【一人チャレンジ企画２】タイトル『視線…』

でもね


私もそろそろ前に進みたいのよ


私も女としての喜びをまだまだ味わいたいのよ


貴方はそんな私を許せない？


私はまだ幸せになってはいけない？


寝室に置いた貴方の写真は何も答えない…


答えてはくれない


写真の中で、自身に満ち溢れた笑顔を私に向けるだけ


私はまた写真立てをそっとベッドサイドに戻す







『いつまで、飾るんだよ？』

この世に生きる男が言う

『ごめん…』

『まぁ、いいわ。それより、こっちに来いよ』

とこの世に生きる男が私を抱き寄せる

かつて、貴方に愛され快楽に溺れたベッドに

今、目の前にいる男が私を組み敷く