日々

―――――
―――…

担任の口から1人ずつ発表があった。


今から新しい教室への移動だ。


美羽
「雅紀...」


雅紀
「おうよ、美羽...」


留威
「…………」


美羽
「『せーのっ!』でいこう」


雅紀
「了解」


留威
「分かったよ」


美羽
「せーのっ!!」


雅紀 美羽
「「五組!!」」


留威
「六組!…え!?僕1人!?」


美羽
「雅紀、一緒なの!?」


雅紀
「組み合わせはこうなったか」


留威
「う゛、僕1人…。大丈夫かな」


雅紀
「だ、大丈夫だって!
と、とりあえず教室行こうぜ」


美羽
「隣だし遊びに行くからさ!!大丈夫」


留威
「はぁ……」




―――――
―――…


雅紀
「留威!じゃあ、またな」


美羽
「ばいばい」


留威
「う、うん…」




―――――ガラ


雅紀 美羽
「「…席探さないと(な)」」



ドアを開けると人が既に溢れかえり、
話しに花を咲かせていた。


席に着いている人など1人もいない。


2人とも無事席を見つけたところで、
このクラスの担任になるであろう
女教師が入ってきた。





< 274 / 535 >

この作品をシェア

pagetop