日々

んで、膝を立ててない足に
跨がってこれまた現在進行形で
抱き着いているのが空良。


右手は膝を立ててる足に。
左手は背中にある。


俺の肩に顔を埋めている空良が
余りにもはぁはぁ言うので、
『息荒すぎだろ』って言った俺、マジ勇者。


返ってきた言葉は『興奮してるから』。



…俺はマジで、勇者だったらしい。



リハが行われている会場で此だ。


俺、端から見たら、
なんか詰め寄られてない?



雅紀
「自重って紙に書いて、
空良のおでこに張ってあげようか?」


空良
「えー…、どうせ剥ぐからしないでいいよ」


雅紀
「…俺の言いたいこと分かる?自重しろ」


空良
「俺の辞書に自重と云う言葉はない!!」


雅紀
「英雄に謝れ。失礼。お前が言うと
全くカッコ良くないから」


空良
「Σ(゜д゜;)!?」


美夜
「空良の手が美夜の足に当たった!!キモい!!」


空良
「うわ〜…、最悪。
雅紀の足と間違えた…。不覚すぎる」



そう言いながらお互いに
手や足を拭くこの兄妹に問いたい。



お前ら本当に兄妹か…?



俺は思わず、
兄妹の在り方について考え込んでいた。



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