日々

里桜
「あは、みんな遅刻か!」


美桜
「慎也以外は」


雅紀
「学校は間に合うんだし、いいじゃん」



始発に乗り遅れた3人は次の電車に乗り、
学校近くの最寄り駅へと着いていた。



里桜
「さて、行くか〜!!」


「あ、あのっ!!」


里桜
「…?はい?」



声をかけてきたのは、
顔をほんのりとピンクに染めている
女の子三人組。
モジモジと恥ずかしそうに顔を上げている。



雅紀
「…………??」


美桜
「(…あぁ、なるほど)」


「慎也君って彼女いますか?
いつも4人でいるみたいですけど…」


里桜
「え?あぁ…。――いないと思うよ。多分。
少なからず私達2人は違うから」


「!!そうですか!!ありがとうございました!!」



ホッとした表情を浮かべた後、
全力で走り去った三人の少女。



雅紀
「…………何事??」


美桜
「確認でしょ」


雅紀
「なんの?」


美桜
「雅紀にはまだ早いかな」


雅紀
「なにそれ」


里桜
「私達、結構有名みたいだしね」


雅紀
「そうなの?」


美桜
「いつも4人でいるからね」


雅紀
「ふ〜ん」


里桜 美桜
「「(…慎也、モテ期到来?)」」




――――――
――――…


慎也
「クシュッ……、風邪?」


「はよー!」


雅紀
「あ、おはよ〜」



慎也が2人からモテ期?と聞かれ、
事情徴集されるのはまた別の話であり、
その後、少女から告白を受けるも
さらりと断った慎也なのである。


美桜
「(罪作りな奴めッッ!!!!)」



*END*


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