日々

里桜
「私はこんな大きな子どもを
生んだ覚えはありません!
だいたい誰が父親なのよ」


雅紀
「………慎也?」


里桜
「止めて。シャー芯は止めて」


雅紀
「えぇ、――――ってシャー芯?
シャープペンシルの芯?」


里桜
「代名詞よ。木の棒でも可」


雅紀
「あぁ、痩せてるからね…病的なほどに」



雅紀がしみじみと呟いてると、
ガラッと教室のドアが開いた。



美桜
「お母さーんっ!!!!数学の教科書貸して〜」



美桜だ。しかし美桜、
今その言葉とはタイミングが悪い。



「「「(え、まさかの公認!!?)」」」



クラスメイトが一斉に里桜を見た。


里桜
「お母さんちゃうわ!!!!」


美桜
「大阪弁だぁ〜(笑)」


雅紀
「お母さん眠いから家に帰りたいー」


慎也
「お母さん!俺、言うほど痩せてないよ?」



慎也までひょこりと、
美桜の後ろから頭を出す。



里桜
「はぁ?どの口がそれを言うか!!
だいたい私の子ども多すぎ!!
何?私が赤ちゃんの時には既に
もう3人も身籠ってたの?え?」


雅紀
「おぉ!里桜凄いな!!」


里桜
「そこ!いろいろ(発言)間違ってるから!!
それに雅紀と美桜は私より
誕生日が早いじゃない!!」


雅紀 慎也 美桜
「「「まぁまぁ、怒らないでよ。お母さん」」」


里桜
「だぁかぁらぁ〜…!!
お母さんちっがーうっ!!!!!!」



「「「(うちの学校の放送部って…、
テンション高ぇ…………;)」」」








*END*
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