隣の席の俺様ヤンキー【完】
今までこんなこと考えもしなかった。


相手が初めてかどうかも、どんなタイミングで押し倒すのかも。


いつだって自分のペースで自由気ままに行動してきた。


それなのに、莉奈のこととなるといつもペースを乱される。


自分の欲求を莉奈にぶつけてしまうことは簡単で。


でも、それで莉奈を傷つけてしまうことがひどく怖い。


偽りの恋人を始めたあの日、屋上でキスをすると莉奈は泣きそうな顔で全身を震わせた。
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