ハツ彼 は、ハーフな年下さん。(完)
着替えて居ると…


海からの着信。


「もっ…もしもし?」


「もしもし。


皆川君を借りてしまって

申し訳なかったわね。」


なんと?!

海の携帯からの電話は、


坂本さんだった。


「いえ。別に…。」


「私、皆川君と寝たわ。

激しくて困っちゃった。

貴女にも、あんな感じなのかしら?

今日も、皆川君の事待ってても…

貴女の所には、来ないわよ。」



わぁお。勝ち誇った声だわ。


いくらなんでも、イライラするわ。


糞女め!


「はぁ…

分かりました。」


電話を、切ってしまった。


まぁ、あんな事言われたら…


頭にくるわ!


私は、悲劇のヒロインでも何でもないからねぇ。


おめおめと帰れませんわな。


とりあえず、翔子さんに海の住んでる場所を教えて貰って行くかな。



「翔子さん…


お風呂ありがとうございました!

ローズのお風呂良かったです。」


翔子さんは、優雅に朝食を食べていた。


「それは、良かったわ。」


不機嫌に私を見る。


「坂本って女…

本当に、好かないわぁ。」


ぎくっとした。

会話聞かれたんじゃないかと。


「昨日の晩に…

海から電話来たって言ったじゃない。


海ったら、あの女を抱いた。

酔った勢いだそうよ?」


胸が苦しくなった。

泣きたくなった。

こんなに、辛いんだね。




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