高校生恋愛＊～初めての気持ち～

デート！

チラチラと粉雪が地面を白く染める。世間ではクリスマス一色に彩られていて、どの店にも、サンタさんや、クリスマスツリーなどが置いてあった。待ちではイルミネーションが綺麗で、デートするには最高の季節だ。



あー。やっぱりやめたほうがよかったかも。こんな服だし。あー。失敗。


そういいながら私は待ち合わせの場所に行った。そこには、そこらを歩いている人とは少し違うオーラが見えた。すれ違う人もみんなその人のほうをみている。芸能人なみのオーラだ。若い女の人などからは、「かっこいい」などの声もきこえてくる。



やっぱり、すごいや。



「翼ー。」


私はそのオーラの持ち主の名前をよんだ。翼は全身黒で黒の革ジャンの中には白いワイシャツのようなものを着ている。そのスラッとした長い足には、黒い足には黒いズボンが似合う。


「おー。晴笑」

「あの……ごめん！！」


私はそういって翼の前で頭を下げた。


「え？何だよ?」

「こんな服装で！あの、翼の隣に並べないよ、こんな服。」


今日は、白のワンピースに、茶色の革ジャン。あとはニーハイブーツをはいてきた。いわゆる、シンプルコーデ。


「いいじゃん。清楚系で。俺は好きだよ？」


え？俺は…好きっていったよね。今。翼……。


あああ。もう、いちいちドキドキさせないでっ！！


「ここはカップルっぽくいきましょーか。」


そういって翼は私の手を掴んだ。え？え？ええええ？



「走るぞ!映画の時間ギリギリだ」


「あ。ちょっ！ぇぇぇ！」


絶対、惚れない……惚れてやるもんか。私は、惚れない。惚れるわけがない。そうおもってたのに、私の心はどうして、こう正直なんだろう。