マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
オレの言葉に、呆然状態だった幹居はハッと自分を取り戻す。


猛スピードでオレから離れて、自分の机に置いてあったカバンを手に取った。


「バ、バカ!そんな事、決まってないもん!神様が決めてたとしても、絶対逆らってやる!!」


最後に捨てゼリフを吐き、幹居は教室を出て行った。


「神様が決めてたとしてもって……やっぱフワフワ天然ちゃんだな」


自分以外誰もいなくなった教室で、フッと微笑むオレ。


何だか更にアイツが欲しくなった気がした。


「………5分、大分過ぎたな」


幹居先輩、妹さん借りてすみませんでした。
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