マイルド・ガールとワイルド・ボーイ3
母親の誕生日と同じく、今日も幹居家は騒がしかった。


『紀右、今日はアナタが主役なんだから、早く帰って来なさいよ?』


『そうだぞーーー!と言うかお前、紀香の誕生日なんで帰って来るの遅かったんだ?』


お父さんの質問に、思いっきり上がりまくる私の肩。


唯一事情を知ってるお姉ちゃんだけは、黙ってお味噌汁を飲んでいた。


『あ……イヤ、ちょっとね?色々あったんだよ』


首を傾げるお父さんをどうにか誤魔化し、登校。


んでたった今、寧央と弥紗から誕生日プレゼントを貰ったというワケです。


「ねぇ、中身なぁに?」
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