『僕』が交した約束

完成したのは

☆ユウトside



1週間後

川下から電話がかかった



それは、

小説が完成したという話だった



「マジでか!」



『マジマジ。大マジ

 ・・・見る?ちゃんと書けてるか

 自分ではわからないし』



そういう川下に

俺は小さく首を振った



・・・電話だけど



「・・・やめとく」



『・・・見ないの?』



「・・・見たら、泣く」



冗談のような言い方で

見えない川下に言う



『・・・・・・マジでー?

 それはそれで見てみたいかも』



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