『僕』が交した約束
☆侑斗side



目を開けるとそこは

いつもの俺の病室だった



「・・・いってぇよ、バカ」



「あ、目覚めたぁ?」



目の前にいるのは、

いかにも女子高生の女



「誰だよてめぇ・・・」



俺の頬を引っ張っている





「あ、なるほど・・・

 命の恩人を忘れたわけか」



急に赤い目になった

女はそう言って、椅子に座った



「私は川下美弥。

 よろしくね?侑斗」



「お前、何で俺の名まえ・・・」



「僕」



「は?」



「アンタの一人称はボ・ク!」



「何でお前が決めてんだよ?」



「いいから!

 言ってみな?」





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