桜唄*大好きな君に贈る唄*
*桜夜*

悩み続けて
もう三日もたったある日

『えーではこれから来週の遠足について班別行動班、行く場所等を決めたいと思う』

「先生〜遠足ってどこ行くの??」

『遠足は東京都だ!!!』

「マジで!!!!超ラッキーじゃん!!!!」

遠足が東京と聞いてクラスがざわめきだした。

『んじゃ班別行動の班を決めてくれー』

クラス皆が班を決めるのに席を移動しだした

「遠足は東京か〜〜」

「……何??東京嫌いなん??」

「ん〜〜??嫌いって訳じゃないけど……」

「嫌なことでもあんの??」

「別にない……」

「はぁ??意味わからないわ」

別に遠足は楽しみだ……でも
遠足に行ってもいいのだろうか……
お金も無いし、ましてやバイトなんてしてないから小遣いがない……

「夢姫は心配何でしょ??」

「那美!!!」

「何が心配なんだよ??」

「ん〜〜と……行けるか行けないか??」

「何だそれ(笑)」

「でも夢姫のお兄ちゃん達なら言えば行かせて貰えるでしょ??」

「うん、でもお金も無いし……」

「金が無くても行けるだろ??他に心配事があんのかよ???」

「やっぱり行くの辞めようかな……」

「夢姫……と…とりあえずお兄ちゃん達に聞いてみなよ!!!ねっ!!!!」

「……うん、わかった」

「んじゃ班だけど……夢姫どーする??」

「もちろん那美と一緒だよ!!!!!」

「班の人数は六人だとよ」

「んじゃ横尾も入れば??」

「あー別に良いけど俺が入ると……」

「???」

「たーつーやー!!!!一緒に行こうぜ!!!!」

「あーうるせー!!!俺はこいつらと行く!!!!」

「……こいつら??」

「こいつら……」

そー言って横尾は私達を指差した。

「竜夜が女の子と行くだと!!!!ちなみに今何人???」

「えっ??まだ三人だけど……」

「三人じゃ入れるじゃん!!!あっ俺は佐伯葉(さえきよう)って言うんだ!!!葉って呼んで!!!」


「よろしく♪♪私は儘田那美でこっちは……」

「知ってるよ!!!夢姫ちゃんでしょ??クラス委員の(笑)」


「どーもです……」

葉は何か馴染みやすい人だな……
人見知りの私でもすぐに話しが出来そうだ

「これで四人だな!!!後二人か……」

「あいつらで良くね??」

「おっ良い提案じゃんか竜夜!!!おーい……」

あいつらと呼ばれた人達に葉が話しに行く。

「あいつらって誰??」

「あいつらはあいつら……」

「むかつく!!!」

「まぁまぁ…落ち着いてね(焦)」

「おっまたせー!!!連れて来たぜ!!!こっちは花石璃桜菜(はないしりおな)ってやつ」

「よろしくお願いします♪♪」

「んでこっちが笠原優(かさはらすぐる)ってやつな!!!優は無愛想だけど優しいやつだから!!!!仲良くしてやって!!!!」

「…………」

優君は何も言わないままお辞儀だけした。
優君って本当に無愛想だなぁ……

「二人ともよろしくね!!!私は儘田那美♪♪こっちは……言わなくてもわかるかな??」

「うん!!わかるよ♪♪夢姫ちゃんでしょ??よろしくね♪♪私は璃桜菜って呼んでも良いし好きに呼んで♪♪」

「璃桜菜ちゃんの名前に桜って文字入ってるね!!!可愛い!!!!」

「ありがとう!!私のお母さんが桜の綺麗な女の子に育って欲しくてつけたらしいんだ!!!」

「夢姫は桜大好きだもんね??」

「あっ!!!!そーなんだ!!!!」

「んじゃ班は私、夢姫、横尾、葉、璃桜菜、優で良いね??」

『OK♪♪♪』

「じゃ次はどこ行く??」

「何処でもいい」

「………」

「秋葉原!!!!」

「やっぱり渋谷でしょ!!!!」

「うーん池袋??」

皆がそれぞれ違う意見で那美はちょっと困った表情をした。

「皆バラバラ……どーしたのものか……」

今まで一言も喋らなかった優君が思いもよらない事を話した。

「……ディズニーランド」

『えっ?!?!?!』

「………ディズニーランドに行きたい」

「………ぷっあはははははははは」

「!!!!!!」

「ちょっ葉!!!余り笑っちゃ可哀相だよ(笑)」

「そーゆー璃桜菜だって笑ってるじゃんか(笑)」

「……優君、ディズニーランドは千葉だから行けないかな」

「!!!!!」

「確かに夢姫も前にディズニーランドは東京だと思ってたもんね(笑)」

「あっ!!!だって東京ってついてれば有るものだと思うもん!!!!」

「ならさまず渋谷行って秋葉原行って帰りに池袋行こうぜ!!!!なっ竜夜もそれで良いよな!!!!」

「いいんじゃね??つか何で俺に聞くんだよ(笑)」

「よしっ決まり!!!!」

『よーし!!だいたい決まったな??今日はここまでだから解散な!!!』

「なぁ〜〜遠足班で帰ろうぜ!!!!」

「帰ろ〜〜♪♪」

「あっ私は寄るとこあるから遠慮するね」

「えー何で??夢姫ちゃんが居ないとつまんないじゃんか!!!なぁ竜夜!!!!」

「何で俺に聞くんだよ??」

「夢姫、買い物??」

「うん!!!」

「夢姫ちゃん凄いね!!!」

「えっ!!凄くないよ??普通だよ??」

「だって璃桜菜は買い物すら出来ねえもんな(笑)」

「葉は何が言いたいのよ!!!!」

結局途中まで一緒に帰った

私は今までで一番楽しい思い出になった。

遠足の日が楽しみだな!!!!


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