Who am l?
「えと……ソイツの大きさの執事服一着と、ソイツの大きさの2倍の執事服一着。他の十四着は全部ソイツのサイズの1.2倍~1.5倍くらいで。」
たったこれだけのセリフに「ソイツ」呼ばわりされ、しかも3回も連続で言われた「ソイツ」は私を睨んでいた。
「お嬢さん、適当だねぇ」
おじさんが笑いながら言う。
私は何だか、その笑顔に苛立ちをおぼえる。
私はとりあえず骨格をあげた。
「貸し出しは今月の終わりから来月の頭まで。お願いできますか。」
精一杯の笑顔を作ってる――――つもり。