幽霊さんの日常手記

Abandonment

それから数ヵ月。

何も突飛に出来ない私に親も見切りをつけたのか、兄と比較しては怒鳴る様になった。

兄も私を見下し、擦れ違う度に罵られる。

クラスメイトからの虐めも加速し、どうでも良い、で済まされる範囲では無くなっていった。


結果的に、私は引きこもった。
カーテンを閉め、ドアの鍵は層を増して。

暗い部屋で音も無くただじっとしている時間。
それは今までの中で一番居心地が良かった。


…ペラ

『今日、も、ずっと、』


その中で、1日のメモ…手記のようなものを書いていた。
その時だけ灯りを付け、一心に手記を書く。

退屈から生まれたソレは、今では大切な安定材だ。

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