野良猫 lovesong 1
あたしは目の前でまた拳を振り上げた
父を力いっぱい突き飛ばした。

そして、靴も履かぬまま家を
飛び出した。


「ふざけんなぁ!!!心音ぇ!!!!」

あたしの名前を呼ぶ父の叫びが
静まりかえった夜の住宅街に響く。


その声はあたしを追い詰める。
父は"絶対"
決して逆らってはいけない。


小さい頃からの考えはもう変えること
なんて不可能で…………。

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