野良猫 lovesong 1
あたしはゆっくり、海へと
足を進めた。

まだ明け方。
海岸には誰もいない。

それどころか、海岸沿いの
道路にさへも車は通っていなかった。



ヒヤリと冷たい海水が爪先に触れる。
足を進めるにつれて
足首、膝、腰………………。

海水はあたしの体をゆっくりと、
でも確実に拘束していった。

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