野良猫 lovesong 1
さっきは誰もいなかったはずだ。
なのに振り向いた先には……

「お前、そんなところで
 なにしてんだ……?」

見たこともないくらい綺麗な
銀髪の男の人が座っていた。

『……………。』

「おい。聞いてんのか?」

黙るあたしに苛立つように舌打ちを
してからその人は、ゆっくりと立ち上がり「来い!」と呼んだ。




…………やだ……。
…………怖い……。



有無を言わせないその声にまた
ビクッと体が跳ね上がる。

父の恐怖とは違う「恐怖」。
ズッと後ずさったあたしは………









急に海へと投げ出された。

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