† of Ogre~鬼の心理
『あのなぁ、お前の役割は俺や真輝に人間らしい生活をさせることだろうが。そのお前がなんだって、朝っぱらから不祥事招いてるんだ。あ? あんまふざけてると、お前を『目録』から外すぞ。だいたい、俺と真輝が自分で朝飯用意するだ? お前、俺と真輝をだれだと思ってる』

「真輝ちゃんは真輝ちゃん、仁は仁」

『そう、そうだ。そうだぞアル。俺と真輝だ。ぶっちゃけ、朝なんざお前が朝飯作るのでがたごとしなけりゃ起きたかない俺と、妙なとこがセレブで朝はごゆるりな真輝だ。そんな、俺と真輝だ。まったくもって……そんな俺らに朝飯? 作れ? 自分で? お前アホか。ボケかバカか。与太者か? あ?』

「……もうどれでもいいです、はい」

仁の言葉は相変わらずにべもないし、どのみち、なにを言われたって反論できない。なにせ僕は、今仁に責められたとおり、明日の朝まで帰ることができない。

イコール、彼女達の朝を飾る食事を用意できない。朝食を取れないというのは、人間社会ではとてもさびしいものなのに、だ。
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