† of Ogre~鬼の心理
友情って美しいと思った僕は、

「これで明日また、『昨日は遅くまで残業してたので遅刻します』とか言われたら、僕がたまったもんじゃないんで。さ、片付けましょうか、アルさん」

……なん、というか、上手い具合のトスから一気に床まで叩きつけられたバレーボールの気持ちが、わかった。

いくらなんでも、それはないよ……?

「う、内村さ、そういう言い方は不躾だと思わない?」

「いえ。実質本意と言ってください」

くい、とメガネを押し上げた内村が、調書まとめに入る。

僕と彼はメガネ仲間だ。意味はないけど、メガネしか共通点はないけど、仲間だ。

――そんなことを思っていた、今の今まで。

それ以上に、僕と彼は似ているのかもしれない。

今の心境じゃ、やっぱり苦笑しか出ないから、苦笑しておいた。





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