† of Ogre~鬼の心理

第十一節

† 第十一節



まったくもって、最近の科学というのは余計なところで発達してくれた。

人間らにとってはただの『新事実』であろうと、事実の概要を初めから知っていた僕にとっては、その『新事実』は冗談にしてはまったく笑えないものだった。

いや、笑い話にしようと思えば、ちんけなネタとして片付けられる。

どうせ、遺体を発見しただれかが悪戯したんだろうと。

が、一般人なら尻込みしてしまうほどの惨殺体を前に、まさかその赤い内部を炭化するまで燃やそうと思える人間が、果たしているだろうか。

いるとしたら、そいつは第二の殺人鬼といったところだ。

余計な事件を起こしてくれないよう、心の底から祈るとする。

が、が、が! そんなものはただの笑い話。外れているだろう。

第一、昨夜真輝ちゃんが出歩いたのは午前零時前後。これは蝙蝠からの証言だから間違いない。

そして遺体発見が午前一時なら、そのわずかな間に、いったいどんな『人間』が遺体に悪戯できたというのだろう。
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