雨降って、血固まる。
ゆっくりと夕食を作り、カウンターに座っているギンの前に置いた。



私は、ギンがそれを口に運ぶのをじっと見つめた。



やはり何も言わない。



ホッとした。



夕食の後片付けをし終わると、今度は2人で風呂に入る。



少しでもギンの近くにいたかった。



ギンのいない場所にはいたくなかった。





風呂から上がり、一緒にベッドに入る。



冷たい布団が2人の体温で温かくなる頃には、ギンの寝息が聞こえていた。



「おやすみ」
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