雨降って、血固まる。
「なぁ…」



私は、ギンが返事をしないことをわかっていながら呼びかけた。



やはり返事はしなかったが、私の目を見てくれた。



私を無関心に見つめるその目を見た瞬間、私は言おうとしていた言葉を飲み込んだ。



飲み込まなければいけないような気がしたから。
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