あの時の約束
「良かった」
「いつの間に寝ちったんだ。他の人は?」
「奥に居るよ」
「そっか!」


星を見ていた。
「綺麗だね」
「うん」



「真衣達まだ見っから無いの?」
「うん。でも早く寝なさい」
「心配で寝れ無いよ」
「大丈夫明日きっと見つかるわ。だから寝なさい。明日は明日で忙しいんだから」
「はいー」



「先生に言われたけど心配だよ!だった友達が行方不明になったんだよ!」
「こいで居る人が船酔いする人てあり得ない」
「うんうん」
「真衣達は何してるのかな…」
「明日に備えて寝てるじゃあ無い?」
「助かるか判らないのに、呑気に寝てるかな…?」
「そうだよね」



「警察が見回ってるから安心してください!」
「でも心配だわ」
「生徒の中に対人ストレスや不安があると体が震える子が居るんでしょ」
「対処の仕方をして居る人が居るは」
「でも酷くなると呼吸困難になるわ」
「えっ」
「真帆はしてるわ」
「田山さんが?」
「はい」



「真衣…これあげる」
「うちも…これあげる」
開けた。
『えっ』
「色違うけど同じ」
「もしかしてこちもあるの?」
「うん」
「お揃いやな」
「うん」


「真帆から聞いたんでしょ」
「うん」
「驚いたでしょ?震えが酷くなったら呼吸困難になるなんて」
「うん。その後俺が側に居てあげようて思った」
「えっ」
「言ったやろ?真衣を守りたいて」
「そうだね」
「心配してるよね?」
「そうだね。皆心配はずだよ」


「寒い」
佳龍が無言でジャージの上をかぶせた。
「俺のジャージ貸してやるよ」
「ありがとう」
佳龍ニッコリ笑った。
「佳龍暖かいよ」
「良かった」そう言って真衣自分の横に引き寄せた。「こうしたらもっと暖かいよ」
真衣は赤くなった。
「どう?」
「めちゃくちゃ暖かい」
本当は激熱や。
激熱やしドキドキ止まらへん。壊れる位ドキドキや。
待って、聞きたかった事、今聞けるじゃん!
二人きりやし。チャンスや。
今しか聞かれへん。

でもドキドキで聞け無いー!
落ち着けうち。落ち着け自分。
落ち着かないよ!どうしょう!どうしょう!
早く落ち着かないと夜明けが来る。携帯時間を見て言った。
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