† of Pupil~瞳の魔力
僕はコンクリートの上に立っているんだろうか? 固まりかけのゼリーの上じゃないだろうか。平衡感覚が保てない。ここはどこだ。屋上だ。本当に? いや屋上だ。本当に 本当だとも。屋上なんかじゃない。ここは屋上じゃないのさ。本当に? そう。屋上じゃない。違う! ここは屋上で、僕はきちんと平衡に立っていて!
がたがたと肩が揺さぶられる。
「賢一! 開いて、目を!」
姉さんが青い顔をしていた。
「視線は防げない、この結界じゃ! 自分をもって、しっかり! 開いて、瞳を!」
「う、あ、あ……」
そうだしっかりしなければ。なにを? 自問しよう。僕はだれだ。六条賢一。六条賢一。それはだれ? 六条の血を引く邪眼の持ち主だ。そして? 一二三の意思に従う者だ。そう僕は一二三さんを崇拝する――違う! 違わない!
がたがたと肩が揺さぶられる。
「賢一! 開いて、目を!」
姉さんが青い顔をしていた。
「視線は防げない、この結界じゃ! 自分をもって、しっかり! 開いて、瞳を!」
「う、あ、あ……」
そうだしっかりしなければ。なにを? 自問しよう。僕はだれだ。六条賢一。六条賢一。それはだれ? 六条の血を引く邪眼の持ち主だ。そして? 一二三の意思に従う者だ。そう僕は一二三さんを崇拝する――違う! 違わない!