流れ星の夢


そう言って病室を出ていった。


「薬か…」


そう、最近は薬がどんどん増えて、吐き気がする事が多くなった。


でも、それで良くなるなら…


そう自分に言い聞かせて我慢してきた。



実は、最近、自分の命の終わりが近づいてきている事を感じるようになった。


みんなには言ってない。


心配かけたくないから。


もちろん、諦めたわけじゃない。


だけど、運命には逆らえないとあたしは思っている。


「あたしは、悔いのない残りの時間を過ごすんだ。」



そう言って、闘病生活を送るのだった。


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