あなたと見る月~新撰組~(編集中)
〈土方side〉





───────────────────



総司と斎藤が怪しいと言って『月夜 歌』というガキを連れて帰って来やがった。


そいつは近藤さんや俺たちのことを知ってるだけじゃなく、芹沢の暗殺や監察方の山崎のことも知っていやがった。



しかも、いろんな武術を嗜んでいて斎藤や総司、山崎の尾行の気配に気付いていた。



俺も雰囲気であいつはただ者じゃねぇとは思っていたが、まさか気配に気付く程だとは思ってもなかった。



それに未来から来たなんて言いやがった。


あいつはまだ安心出来る存在ではねぇが、あいつの力はこの組に必要な物だろう。



───────────────────




土「こんなもんでいいだろう」



今日の報告書を書き終え伸びをする。


月夜はまだ安心ならねぇ奴だが近藤さんが気に入った奴だから仕方ねぇ。



土「山崎」


烝「はい」



俺が名前を呼ぶといつものように天井から山崎が降りてくる。



土「月夜 歌について情報を集めてくれ」


烝「御意」



そう言って山崎は天井に戻った。


未来から来たなんて信じられねえから一応情報がないか調べる必要がある。



俺は報告書を片付けて布団に入った。





          〈土方side end〉




< 31 / 86 >

この作品をシェア

pagetop