『武士ドルが斬る!?』〈前編〉


 「でも…なんでパパとママが?」


 ホッとひと安心した所で…両親がいる事に今更ながら不思議に思い尋ねた。



 「いやあ…。
 諷馬から連絡あって京都の病院に1日だけ検査入院するって話は聞いてたんだけど…その後権田教授の方から気を失っているっていうのを…ママが取り違えちゃって意識不明の重体だとかパニクってさあ…。


 それで…京都まで引き取りに行きますって事で、病院から紹介状書いてもらってかかりつけのこの病院に転院したというわけ…。」



 私の頭をクシャクシャと撫でながら、パパは…ここに来るまでの経緯を話してくれた。



 「…そうだったんだ…。
 心配かけちゃってゴメンナサイ…。」


 パパの話を聞き二人が…心配して駆けつけてくれた事に対して謝った。


 「ほんとよ…!!!
 あなた!
 そういえば…あれ…。」


 あれ…??

 ママはいつも話がコロコロ変わるお天気屋さん…。


 だから…今みたいに話もコロコロ変わるのだけど…ママのいう“あれ??”という言葉が妙に気になった。



< 255 / 649 >

この作品をシェア

pagetop