前途多難な彼女と彼氏①
そんな中、高校生になって翔に出会った。

そしてあたしは変わった・・・。
少しずつだったけどね。


あたしだって翔を信頼してないわけじゃない。
でも、もし反対されて別れさせられて会えなくなったら・・・?

そう思うと、翔を紹介できない自分がいた。


「未来、あんた聞いてるの?」


「頭冷やしてくる・・・」


「ちょっと未来!!」


秋の言葉も聞こえず、あたしは屋上に向かう。



―――ガチャっ。



屋上の扉を開ける。

「・・・~・・だ・・・」


あれ?誰かいるの・・・?


そっと声のする方へ行くと・・・

翔がいた。

誰かと電話をしているようであたしはそこを動けずにいた。


「未来・・・?」

翔がこちらに気づいた。

「あ、翔・・・」


「どうしたんだ?こんなところに」


「えっと・・・急にここに来たくなっちゃって!」


「ふぅーん・・・。じゃ、俺戻るわ」


「うん、じゃぁ」


そして翔は屋上から出て行ってしまった。


「はぁー・・・。もう疲れちゃった・・・」


「やっぱりな」


「へっ!?」



突然声が聞こえてびっくりするあたし。
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