BRACK☆JACK~本章~


「あんたの裏ルートには、多くの犠牲者がいるってことを 、覚えておくのね。そして、あたしはそれを許さない」


 ヘリコプターの音は、どんどん近づいてくる。


「…多額の金が動く時には、多少の犠牲者が出ても仕方がないと思うがね。私はまだ、野心は捨ててないからね」


 ロンは、ヘリからぶら下がっている梯子に飛び移った。

 ミサトは銃を連射する。

 だが、ロンの部下たちの一斉攻撃を受けて、ミサトはその場を飛び退いた。

 ヘリはそのまま、飛び去ってしまう。


「…あんたごときの野心なんて、あたしがぶっ潰してやる」


 ミサトはそう、呟いた。

 そこへ、レンとエイジが屋上に上がってくる。


「あいつは!?」

「逃げたわ。こうなることも、予測してたみたい」


 3人は、ヘリが飛んでいった空を見つめた。
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