BRACK☆JACK~本章~
「何よこれ?」
「おめぇの服だよ」
「あら、ありがとう」
この街に来るときに着ていた洋服。
「今朝寄ったブティックも、ユイの店なんだよ。だから、ちゃんと持ってきてくれたんだ」
だが袋の中を見ると、もっと他にも色々なものが入っていた。
「なんか、数が増えてるわね…」
シャツ、ジーンズ、下着まである。
「しばらくこの街にいるんだろ? ユイが、全部揃えてくれたんだぜ?」
「ユイが…」
ミサトは、じっと紙袋を見つめている。
「ま、あいつもそんなに嫌な女じゃねェよ。これからも何かと絡んでくるだろうし、仲良くしておいたほうがいいんじゃねェのか?」
「…それは、あの女次第よ」
「…かわいくねェな」
「お互い様でしょ。ねぇ、ダウンタウンの地図かなんかある?」
レンは黙ってクローゼットの中を探して、地図を手渡した。
ありがと、と言ってミサトはそれを見る。