BRACK☆JACK~本章~


「そしてな…ミサト…おまえさんにもきっと…心の底から笑える、日が来る…」

「あら、あたし、そんなに笑ってないかな?」


 苦笑しながら、ミサトは言った。

 老人は、微かに笑う。


「そうじゃな…わ…しも、おまえさん達と、同じような…ことを…願っとるよ…」


 微笑を携えたまま、老人は静かに目を閉じた。

 ミサトは銃を取り出すと、天井に向けて一回、引き金を引いた。

 静かなダウンタウンに、がぁぁん、と銃声がこだまする。

 老人をその場に寝かせ、ミサトは店を後にした。
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