ふたり輝くとき
「サラ!それ以上力を解放してはダメだよ!」

そして……追い討ちをかけるようにユベールが走ってサラのもとへやってくる。

ユベールもまた、サラを奪われないために、ただそれだけのために必死になって。

「サラ、ユベールも迎えにきたわ。ちょっと喧嘩しただけなのでしょう?新婚のカップルにはよくあることだわ。もう拗ねてないで行きましょう?」

アンナがサラの手を引く。

「ちょっと喧嘩?サラは何度もここに逃げてきているのですよ。サラを泣かせるだけならば、ユベールのもとへは返せない」

ロランがアンナに引かれたサラの身体を引き寄せて。

もう、耐えられない――

そう思ったら、全身に電流が走って自分の身体を覆う光が強くなったのを感じた。眩しくて、サラ自身も目を開けていられない。

同時に、サラに触れていたアンナとロランが離れたらしいのを感じた。

ずっと耐えていた吐き出したい衝動も抑えられず、大きく咳き込んだら血の味がした。

「っ、はっ……」

このまますべてを解放してしまえば楽になれる、そう思った。

「サラっ!」

サラが意識を失う前、遠くでユベールがサラを呼んだ――
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