ふたり輝くとき
そっと扉を閉めて、クロヴィスはため息をついた。

(あれも貴方の影響ですか?)

心の中で呟くと、クロヴィスの頭の中にクスクスと笑い声が響く。

『まさか。力は僕のものだけど、性格は別の問題だよ。それに、僕は可愛い妻には優しくしている』

その口調に、クロヴィスは絶対に性格にも影響を及ぼしていると確信する。

(直接、相手をしなければならない私の身にもなっていただきたいですね)
『そう言うな。それより、ロランが動くぞ。君も気をつけなよ』

真剣になった声に、クロヴィスは頷いて廊下を歩き出した。
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