君と、世界の果てで
俺の火傷を見て、ショックで倒れたのかもしれない。
自分でもパニックになるほど、無惨な傷跡だったから。
しかしそれなら、こんなに長い間気づかないものだろうか。
それに、その前から、顔色が悪かった。
今は正直、自分の火傷より、深音が心配だった。
「深音は大丈夫です。眠っていますけど。
明日、検査するために、今日は病院に泊まります」
「検査って、何の……そんなに悪いんですか?
深音はどこが悪いんですか?」
「……」
一気にまくし立てられた深音の母親は、少し黙ってしまった。
「大丈夫ですよ。
念のための、検査です。
詳しい事は私からじゃなく、本人が直接説明したいと思うので……
荷物も置かせてもらってるから、明後日、お宅にお伺いしても良いですか?」
「それは……構いませんけど」
「では、また深音から連絡させますから。
主人がご自宅までお送りします」